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ペンシルベニア州財務局の投資アドバイザーを務める

ヴィンセント・T・ロウリー(Vincent T. Lowry)氏による

株主提案への支持表明

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(左から) ヴィンセント・T・ロウリー氏、和田勇氏、ウィリアム・ウチモト氏(株主提案側取締役候補の法律顧問)

Save Sekisui House 編集局

2020年4月16日

インタビュー

!Q: 35年の経験をお持ちの機関投資家として、企業のコーポレート・ガバナンスをどのように見ておられますか?

 

機関投資家は、投資家としてだけでなく、株主としても金融市場に影響を与えてきています。 機関投資家が詳細に監視・監督することにより、コーポレート・ガバナンス、開示を通じた透明性、長期的な成長にフォーカスできるような経営陣への適切な報酬とインセンティブを実現・向上させられると考えています。安全で安心のできる退職を実現し、住宅や大学教育のために貯蓄し、またアメリカンドリームを実現することにつき投資アドバイザーに依存するあらゆる労働者、保険契約者、退職者、その他個人投資家を保護すべく監督責任を全うすることは、機関投資家の責務であると信じています。

 

私は、今回の積水ハウスへの株主提案による取締役候補(以下「取締役候補」)は、上述した価値観を体現していると強く信じています。 私は和田氏、勝呂氏、ブレイディ氏、ジェイコブス氏を含む取締役候補全員を支持します。 私は取締役候補の多くを個人的に知っており、彼らは堅実なコーポレート・ガバナンスの原則を体現していることも把握しています。 現在の取締役が株価の下落を引き起こし、誤った投資判断を行い、大きな不祥事を隠ぺいしたという報道がなされています。これらの何れもが悩ましい問題ですが、今回の株主提案の取締役候補が選任され、現取締役が全て交代させられることにより全て解決される必要があります。

 

Q: 2017年の土地取引に関する不祥事に触れておられます。その不祥事に関する見方をお話いただけますか?

 

フィラデルフィア警察や法執行機関に勤務した経験から申し上げると、この取引に見られる明らかな問題に驚いています。フィラデルフィア・インクワイアラー紙の記事やウェブサイト(savesekisuihouse.com)を見ると、取締役候補の方々は阿部俊則会長・稲垣士郎副会長・仲井嘉浩社長・内田隆副社長を含む現取締役が関わった、マネー・ローンダリングの可能性を示唆する不正取引の隠ぺいと思しきものの完全な調査を行うことを約束していることがわかります。

 

ウェブサイトでは、調査委員会により2018年1月24日付で作成された「調査報告書」(「報告書」)を読みました。報告書は2019年11月に裁判所命令を受けて公になりましたが、但し、黒塗りされた形でのものでした。 報告書は、現在の取締役が数多くの警告に対応しなかったことを明らかに示しています。 取締役候補は、取引による損失の原因を徹底的に調査し、積水ハウスの株主に調査結果を報告し、更に、失われた55億5000万円の回復を試みるとしています。私の主張を明確にさせてください - 機関投資家は米国愛国者法に反することやマネー・ローンダリングの可能性のある行動をサポートすることはできません。

 

Q: ブレイディ氏が取締役候補となっていることについてのご意見をお聞かせください。

 

私はブレイディ氏を長年にわたり知っており、彼のチャート・グループと様々な取引で協力してきました。 彼と彼の家族は強い社会的理想を表し、彼らは投資家のために正しいことを行うことを支持しています。ブレイディ氏は、国防、安全保障、リスク管理、マネー・ローンダリング防止に関する比類のない経験と知識を持っています。今後の積水ハウスの事業の透明性を確保する堅固なコーポレート・ガバナンスを実現するため、多様な経験を活かして、客観的な立場から社外取締役の職責を適切に果たすことでしょう。

 

Q: ESG投資に関してはどのようなお考えをお持ちですか?

 

社外取締役候補の一人に、スパウティング・ロック・アセット・マネジメント社のチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるパメラ・ジェイコブス氏がいることを嬉しく思います。 ジェイコブス氏がESG投資の専門家として取締役候補となっていることを歓迎します。この点に関して、全米の主要な州年金基金は、その投資ポートフォリオの企業に社会的責任に合致する形で事業を推進するよう促しており、その点で十分でない企業に対してコーポレート・ガバナンスや事業推進に関して変更を求めることを躊躇しません。

 

 

ヴィンセント・T・ロウリー氏(Vincent T. Lowry)略歴

 

ロウリー氏はグローバル・ベータ・アドバイザーズ社(Global Beta Advisors)の最高経営責任者(CEO)であり、同社はペンシルベニア州財務局の投資アドバイザーを務めています。 また、2017年までOppenheimer Funds Revenue Weighted Factor Teamの筆頭ポートフォリオ・マネージャーを務めていました。 更に同氏は、非常に成功したRevenue Shares Exchange Traded Fundの創設に関わりました。

 

ロウリー氏は35年以上にわたり、機関投資家による資金運用に携わってきています。その間、Leucadia National社、Colonial Penn社、Fidelity Mutual Life社、ペンシルバニア州やオハイオ州の保険局等にコンサルティング・サービスを提供してきました。

 

ペンシルベニア州財務局の活動報告書によると、ペンシルベニア州年金基金は数百万米ドル相当の積水ハウス株式を保有しています。

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